ジーザス・クライスト・スーパースター
↑画像はブロードウェイ・キャスト盤。
劇団四季のジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・ヴァージョンを観てきた。これは、音楽・ストーリーはもちろん、演出を楽しむミュージカルだと思った。
キリスト最後の7日間をロック・ミュージックで歌い上げるが、尺八、鼓、三味線などの和楽器も使われ、独特のサウンドで物語が進行していく。斜面と五台の大八車というシンプルな舞台だが、大八車の並べ方や荷台の傾け方によって立体感ある様々なセットを作り上げている。キャストは白塗り・隈取の歌舞伎メーキャップ。ユダヤのヘロデ王は花魁を従え人力車で登場し、見得を切る。キリスト、ユダヤ、イスラエルといった西洋のものを、東洋、いや歌舞伎を通じて描き出す不思議な空間が繰り広げられた。
Andrew Lloyd-Webber、Tim Rice コンビの出世作だけあって(1971年ミュージカル初演)、音楽は若々しく力強く(20代でないと作れない)、ストーリー展開はスピーディーで緊張感を保ったまま1時間40分があっという間に過ぎ去った。
20数年英米のロックを聴き、ここ数年顔見世に通い(あ、もうすぐチケットが発売される)、劇団四季のミュージカルも何本か観てきた私としては、それら全てが詰め込まれたミュージカルで非常に面白かった。
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