at 武道館(レガシー・エディション) [DVD]
それは1978年4月28日から始まった。
日本武道館の名前を世界中に知らしめ、Cheap Trick が世界的なバンドへ飛翔するきっかけとなった
at 武道館
の映像が DVD 化された。
AT BUDOKAN からシングル・カットされた I Want You To Want Me で耳にする黄色い声援。一体どれほどの盛り上がりの中ライヴが行われていたのだろうと長年疑問に思っていたけれど、その公式映像の DVD を手にすることは不可能だろうと諦めていた。しかし、編集された映像であるとはいえ、歴史的な貴重なライヴ映像が DVD 化された。解説によると、メンバーの強い意志が関係者を動かし、武道館30周年記念来日公演や DVD 発売が実現したそうだ。30周年の、このタイミングだからこそ可能となった奇跡。
30年前の Cheap Trick、日本のファン、皆若くてエネルギッシュだった。異常なまでの熱狂の中、あの黄色い声援がメンバーを迎え、メンバーも期待に答える熱演を披露していた。
わが青春のロック黄金狂時代―ビートルズからボン・ジョヴィまで (角川SSC新書)
の東郷かおる子氏が編集長を務めていた Music Life 誌が戦略的に売り出したとはいえ、Cheap Trick にファンを引き付ける何か特別なもの(音楽的にも、キャラクター的にも)があったからこそのブレイクなのには違いない。途中ごたごたがあったけれど、今も Cheap Trick は現役で活動していることが「何か」があったことを証明している。
しかし、時の流れは非情だった。
ボーナス映像として、今年4月24日に行われた武道館公演30周年ライヴ映像やインタビューが収録されている。メンバー全員恰幅の良いおじさんになっているが (Tom Petersson はそうでもないか)、とりわけ Robin Zander の変貌ぶりに少々吹っ飛んだ。だが、30年という年月で外観は変わったけれど、ロックに対するスピリッツは変わっていない。いや、昔以上にも思える。
Cheap Trick はこの10-11月
ベスト デラックス・エディション(初回限定盤)
とオーストラリア/ニュージーランド・ツアーを行った。オーストラリアでの Def Leppard & Cheap Trick 記念写真が Def Leppard official site (http://www.defleppard.com/index.asp)12月13日付け News にアップされている。Robin Zander より貫禄ある Joe Elliott って…。ボーナス映像の2曲だけの判断だけど、Robin Zander のボーカルは衰えていない(キーを下げているのは仕方がない)。なのに俺様のボーカルは…(止めておこう)。
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