BURRN ! (バーン) 03月号 [雑誌]
表紙は Ritchie 御大。
毎月5日は BURRN! 誌の発売日(今月は5日が日曜日のため4日発売)。街に出たついでに、本屋で目次に出ているアーティストをチェックする。Europe と Vivian Campbell の名前を見つけたので、久し振りに購入した。
今回の Vivian のインタビューは、Vivian Campbell 在籍時 の Dio の ライブ DVD
ウィ・ロック
発売に関して企画されたものらしい。しかし、Vivian は Dio の DVD に関しての取材を一切受け付けていないとのことで、インタビューアーの John “Shooter” Harrell は、Vivian のキャリアについて質問することで、Dio や Whitesnake 在籍時における真実を引き出している。
若かりし頃、Dio での Viv は報酬をあまり貰っていなかったそうだ。多数の曲に関与しているにも関らず Viv は著作権を有していないことや、種々の売り上げの6%程度しか手にしなかったことなど、ビジネス的に問題があったことを激白。おまけに、WE ROCK の DVD 発売についても何も知らされていなかったことがインタビューで明らかにされている。Dio で学んだことは、「自分の仕事の権利は自分で所有しなくてはいけない」とコメントしており、実際、Def Leppard 等で Viv が作曲に関った楽曲には Vivian Campbell Songs とクレジットされている。ちなみに、Def Leppard の場合は自主制作盤の時に自分達のレーベル Bludgeon Riffola Ltd. を設立し、PYROMANIA までは Def-Lepp Music、HYSTERIA 以降は Bludgeon Riffola Ltd. が楽曲の著作権を所有している。(BEST OF や ROCK OF AGES のクレジット参照)。
Whitesnake 時代についても衝撃の発言が。「家に帰った方が良いと示唆され」白蛇をクビになったそうだ。また Viv の奥様 Julie と当時 David Coverdale のガール・フレンドだった Tawny Kitaen (その後結婚して離婚)との間に問題があり、Julie はツアーに同行してはいけないと言われたとのこと。これでようやく、以前購入した Music Life 1988年8月号に載っていた Whitesnake Japan Tour についての記事の謎が解けた。Viv だけが奥様を同伴していなかった、という記載の謎が。
Riverdogs と Shadow King (当時、元 Foreigner の Lou Gramm はドラッグ問題を抱えていたとの証言)について少し触れたあと、Def Leppard の話題へ。
春にカヴァー・アルバム YEAH がリリースされ、夏にツアーをするというのは、以前、Def Leppard Official HP にも掲載されていた。その YEAH は、1979年、Def Leppard の 1st アルバムがリリースされた年以前の楽曲で、彼らが影響を受けたものに限局しているという。彼らなりのこだわりを持ったカヴァー・アルバムのようだ。更に、レコード会社の問題にも言及。元々 Mercury Records UK と契約している Def Leppard だが、Universal による吸収で Mercury US が解散し、アメリカでは Island/Def Jam と契約していることになっているそうな(確かに
Rock of Ages: The Definitive Collection
には Island のマークがある)。それに絡んで、カヴァー・アルバムを出す経緯が語られている。
最後に Viv のソロ・アルバム
Two Sides of If
についての話が出て、インタビューは終了となった。
20年以上経った今だからこそ、Dio や Whitesnake 時代の事実を話すことが出来たのだろう。レコーディングについて Viv なりの意見を述べているが、Def Leppard が彼にとって理想のバンドであることがよく分かる。誠実で実直な Vivian Campbell の人柄が伝わってくるインタビュー記事だった。
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