7: The Best of Stryper
1980年代半ばから後半にかけて活躍した、元祖クリスチャン・メタル・バンド、Stryper の名曲。
いつの間にやら、このようなベスト盤を出している。
今日は12月25日クリスマス、ということで、信仰心厚い Stryper を選んだ。
Hard Rock / Heavy Metal (HR/HM) =悪魔、というイメージが強いが、そのイメージを根底から覆したのか Stryper である。敬虔なクリスチャンであるメンバー達が、神の教えを説く手段として HR/HM を用いた、だけのことなのだが、特定の宗教に対して信仰を持つ人が少ない日本で、また、悪のイメージしかなかった HR/HM 全盛時代の20年前にはちょっとした衝撃だった。ライブで聖書を配る、という話があったので、彼らが来日したとき(1989年)観に行ったが、ライブの最後で、本当に客席に向かって聖書を投げていたのには驚いた。(本当に布教活動していた。)
Stryper の活躍で、クリスチャン・メタルという分野が存在することが、日本でも知られることとなった。
歌詞はさておき、彼らの曲は比較的聴きやすい。Michel Sweet のハイ・トーン・ヴォイスに、賛美歌を思わせるような美しいコーラス。ドラムスがちょっとペタペタしているのは、まあ、目をつぶることとして、音楽的にしっかりHR/HM している。メンバーは美形ぞろいで、超派手な黄色と黒色のストライプ衣装。TO HELL WITH THE DEVIL (日本盤) のライナー・ノーツによると、Stryper という名前は、イエス・キリストが迫害され鞭打たれた傷跡の縞模様によって民は癒される(旧約聖書イザヤ書代53章第5節より)ことに由来する、とのこと。だから、衣装もストライプ、ジャケットにも、ISAIAH 53:5 の記載。(1990年代には、このようなこともしなくなったらしいが。)
解散した、かと思っていたら、再結成してライブ盤までリリースしていた。
7 Weeks: Live In America, 2003
日本にも、布教活動に来てもらいたい。
コメント