2020年6月5日にようやく発売となったライヴ作品。
今回のボックス・セットも THE EARLY YEARS 79 – 81 同様、約25 cm×約25 cm×約2.5 cm の外箱に、紙ジャケに入った Blu-ray 2枚とCD 4枚を収納している紙ケースと、ハードカバーの写真集が収められている。 そして、表に収録曲の邦題と原題(1983年から37年経った今では「狙撃兵」に「銃をとれ!」の方が分かりにくい)、裏に伊藤政則氏の解説を記載した紙が一枚入っていた。(LP の時代を思い出す)。
HYSTERIA AT THE O2 が約111分(HYSTERIA 68分、Before And After 31分、特典映像11分)、HITS VEGAS が161分(本編150分、特典映像11分)、両方合わせて約4時間半という大作。
HYSTERIA AT THE O2 は、2018年12月6日にイギリス・ロンドンの O2 アリーナで行われた HYSTERIA 完全再現+ Before And After として HYSTERIA 以外からの5曲を収録したもの。構成は2018年10月の来日公演と変わらない(収録曲は名古屋公演と同じ)。
O2 アリーナでライヴを行うことは非常に大きな意味があることを、特典映像のインタビューでメンバーが口にしていた。本国イギリスでの、18000人の観客を前にした、非常に力の入った素晴らしいパフォーマンスが収録されている。
エンドロールにはヴォーカルなし Hysteria。最後まで、Phil と Viv のギターを堪能できる。
HYSTERIA AT THE O2 は単体も発売されているけれど、HITS VEGAS はボックス・セットでのみ販売されている。2019年9月6・7日にアメリカ・ネバダ州ラスベガスの Zappos Theaterで行われたライヴを収録したもの。本編が2時間半という長さも凄いが、内容もマニアックで渋いものだった。
まず、オープニングの Die Hard The Hunter で吹っ飛ぶ。いきなり、Rick ‘Sav’ Savage がアコースティック・ギターを弾いている。Excitable がセットリスト入り。Foolin’ に Too Late For Love に Billy’s Got A Gun って、PYROMANIA 再現を期待してしまう。Slang、Promises も最近は珍しい。Paper Sun まで!Let It Go に Mirror, Mirror (Look Into My Eyes)、そして Bringin’ On The Heartbreak から Switch 625 と初期の曲が続く。
サブステージでのアコースティック・セットは、X 収録の Let Me Be The One から。そして、全員がリード・ヴォーカルを取る We Belong は見どころ聴きどころ。Have You Ever Needed Someone So Bad とは珍しい。
エレクトリックに戻り、Now から始まる。この曲も珍しい。そして、お決まりのヒット曲の数々。ロンドンのライヴより Joe Elliott の声は出ている。2時間半の、密度の濃いライヴだった。
Def Leppard ファンなら、ボックス・セットを買って損はない。Blu-ray 2枚に CD 4枚で10000円超えで少々高いかなと思っていたが、ライヴ映像を鑑賞した後は、この値段が安く思えた。
2020.06.20 追記
iTunes Store にて映画カテゴリーで Hysteria At the O2 (Live) – デフ・レパード と Def Leppard Hits Vegas: Live At Planet Hollywood (Live) – デフ・レパード が販売されていた。
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