Photograph / Def Leppard

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炎のターゲット
炎のターゲット

Photograph は、1983年5月21日に全米最高位12位を記録した。


今年の曜日配列は1983年と同じ。今から22年前の、1983年5月21日も土曜日だった。
以前にもこのブログで書いたことがあるが、関西でラジオ番組「全米トップ40」は、プロ野球のオフ・シーズンのみ放送されていた(それも、一週遅れ)。4月以降はラジオ日本の放送を聞かねばならず、毎週、雑音そして睡魔と戦わざるを得なかった。そんな状況で聞こえてきた Photograph の pre-chorus ~ chorus (*)。ギターとシンセの織り成す pre-chorus、ギターのアルペジオが印象的な chorus、そして、際立った彼らのコーラス・ワーク。一度聞いただけで、Photograph に衝撃を受けたのが Def Leppard との出会いだった。初めはアーティスト名もわからず、ひたすら毎週聞き続け、やっと Def Leppard というアーティスト名と Photograph という曲名を知ることになる。Photograph の順位にはらはらしたのも、遠い昔の思い出となってしまった。(アメリカではフル・コーラス、4時間番組のものを、途中にいろいろ入って3時間番組にしているので、全ての曲がオン・エアーされない。前週より順位が上がっていないと、曲がかからなかった。)
その後、購読していた FM STATION 誌で「デフ・レパード」の文字を必死に探して何とかエア・チェック、ようやくクリアーな音での Photograph を聴くことが出来るようになったのは、「全米 Top 40」で初めて Photograph を聴いてから、数週間が経過した頃の出来事。その後は、ひたすらテープを聴いていた。当時はお小遣いも少なく、欲しいアルバムも多かったから、PYROMANIA の購入は後回しになってしまい、結局、Rock Of Ages のヒットも終わりを迎えた秋に入手したのだった。(それなりに自由になるお金もあり、Lepps を率先して買っている現在とは大違い。今となっては LP の他に、1st~4th の BOX Set、日本盤1枚、アメリカ盤1枚 と PYROMANIA で計3枚の CD を持っている。)
Def Leppard という稀有なバンド、Photograph という優れた楽曲に、リアル・タイムで出会えたことは本当に幸運だった。雑音だらけの「全米 Top 40」を聞いていなかったとしても、Photograph やその他の曲で Def Leppard のファンになっていたかもしれない。(その場合は、全米 Top 40 入りをリアル・タイムで、というのが怪しかったであろう。)しかし、とあるアーティストの全米初ヒット曲のチャート・アクションを目撃し、彼らの成長過程と共にファンとしてのキャリアを重ねることが出来る –それも20年以上– ことは、滅多にある事ではない。出会いのタイミング、アーティストのキャリア、聴く側の興味、全てがかみ合わないといけない。この確率を考えると、本当に凄いことだと思う。
Def Leppard の名曲は数多いけれども、彼らに出会えたきっかけの曲としての位置づけから、私の中では Photograph を越えるものはない。
* Pre-chorus ~ chorusについては、
Vault: Def Leppard Greatest Hits : Fifteen Years of the Best
Vault: Def Leppard Greatest Hits : Fifteen Years of the Best

参照。洋書だが、現在 Def Leppard のギター・スコアで入手可能なものの一つ。Two Steps Behind は electric version。
デフ・レパード―ギター・スコア
デフ・レパード―ギター・スコア
も入手可能だが、Photograph に限っては、半音下げチューニングの指示なし、この TAB 譜だと弾きにくい(私が下手なだけ)。Two Steps Behind は acoustic version。
ろくにギターも弾けないのにスコア買っている私は、やっぱり Lepps マニア。

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