IV~聖なる剣
1982年に全米 No.2 を記録し、翌年グラミー賞を受賞した曲。
私の記憶の中では、1982年6月12日土曜日は、洋楽に出会った日として非常に重要な位置づけにある。
その日は、どういう訳だか朝早く目が覚めた。早起きついでに英語の勉強をしようと、「百万人の英語」を聴くためにラジオのスイッチを入れた。当時、土曜日の講師は小林克也氏で、旬のヒット曲から英語を学ぶプログラムだった。
ラジオから流れてきたのは、TOTO の Rosanna。今まで聴いたことのない音楽から受けた衝撃は忘れられない。
(それまでは、アリスをはじめとするニューミュージックを中心に聴いていたが、1981年にアリスが解散してからは、音楽を聴くことから、やや遠ざかっていた。)
もともと、英語に興味があり音楽も好きだったので、英語+音楽=洋楽を知ったことで、新たな世界が広がった瞬間でもあった。この日を境に、土曜午後のFM放送「歌謡ベストテン」が終わるとすぐスイッチを切っていたのが、逆に「ポップス・ベストテン」(堀川まゆみさんが DJ の頃)から聴くようになるという、180度転換を来たしたのである。
洋楽を聴くことで、ヒアリング力が鍛えられた。洋楽を歌うことで、英語(米語の方が正しいか)の発音が良いといわれることが多くなった。洋楽の歌詞から、めったに使うことのない単語を知った。(Pyromania なんで、普通使わない。)アーティストの出身地で、地理を覚えた。(イギリスの Sheffield は、鉄鋼の街として世界地理で勉強するが、フロリダの Jacksonville は、日本では有名な地名ではない。)社会情勢などを歌っている曲もあるので、英米の生の社会を垣間見るきっかけになることもあった。しかし、英文を書くきっかけにならなかったので、英文を書くことは苦手。ファンレターをどんどん書いていたら、また違っていただろう。
TOTO の Rosanna に出会ったことで、今の私がある、と言っても過言ではない。
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