暗黒の蠍団
先日日本盤が発売された Scorpions のカヴァー・アルバム。
蠍団とどめの一撃
に伴うワールド・ツアーをもって活動を停止すると発表している Scorpions が、彼らのオリジナル曲そして彼ら(おそらく Rudolf Schenker と Klaus Meine 主体なのだろうけれど)が影響を受けたアーティストの曲をカヴァーしたアルバムをリリースした。
熱心な Scorpions ファンではないけれど、1980年代から1990年代にかけての活躍は知っているし(20年位前に一度だけライヴへ行った)、それなりに CD の売上もなければ最後の来日公演も期待出来ないだろうと思い、この CD を購入。
収録曲目に Tainted Love とあったので、まさかとは思っていたけれど、本当にそのまさかだった。
Scorpions ヴァージョンはハードに仕上がっていて、なかなか聴き応えがある。(Soft Cell ヴァージョンもそうだけれど、この曲、当分頭の中でリピートしそう)。
Tainted Love は Gloria Jones が1964年にレコーディングした曲で、1981年に Soft Cell がカヴァーして大ヒットした。(http://en.wikipedia.org/wiki/Tainted_Love)
Gloria Jones version
Soft Cell version
Wikipedia (英語)http://en.wikipedia.org/wiki/Gloria_Jones を見ると Gloria Jones は Marc Bolan のガールフレンドで、Marc Bolan が亡くなった自動車事故際、車の運転していたのが彼女だった。
Scorpions のカヴァー CD、Tainted Love の次に Children Of The Revolution を収録しているのは何か意図があった?(Scorpions はグラム・ロックの影響も受けていたのね)。
なお、カヴァー曲は次の通り。
Tainted Love (Gloria Jones cover)
Children Of the Revolution (T. Rex cover)
Across The Universe (The Beatles cover)
Tin Soldier (Small Faces cover)
All Day And All Of The Night (The Kinks cover)
Ruby Tuesday (The Rolling Stones cover)
日本盤ボーナストラック
Shapes Of Things (The Yardbirds cover)
イギリスのアーティスト達に影響を受けているというのが、西ドイツ(敢えて西ドイツと書く)出身のバンドらしい。
ネットで動画を検索してみたら、VEVO にアップされていた。
http://www.youtube.com/user/ScorpionsVEVO#p/u/2/IQV9Cpm9jLQ
ScorpionsVEVO をよくよく見ると、5曲もカヴァーのビデオがアップされている。
ドイツの SONY は太っ腹。
はてさて、Scorpions 最後の来日はあるのだろうか?
Klaus Meine が歌う「荒城の月」を最後の思い出に聴きたい。
ベスト盤コレクション / SCORPIONS
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