Van Zant
Van Zant 兄弟の三男、Johnny Van Zant 率いるロック・バンドの1985年発表アルバム。この CD は、中古でなければ入手は難しそうである。
今日は子供の日。Google の鯉のぼりも、日本だけのお遊びのようだ。
子供の日にちなんで、というわけでもないが、欧米の音楽業界で兄弟姉妹揃って活躍していた(している?)人々を考えてみた。1970年代は Jackson 5、Allman Brothers Band、Carpenters、Bee Gees、1970年代後半から1980年代にかけて Nolans、TOTO、Van Halen、Heart、1990年代は Nelson などが思い出されるが、これらは全て兄弟姉妹が同一グループに所属して活躍した例である。兄弟が別々のグループで活躍したとなると、私の記憶では、Van Zant 3兄弟、Schenker 兄弟&妹しか思いつかない。さらに、別々のバンドで全米 Top 40 にランク・インしたのは、Lynyrd Skynyrd の 故 Ronnie と 38 Special の Donnie の Van Zant 兄弟のみになってしまう。
残念ながら、三男の Johnny には Top 40 ヒットはない。
(兄弟の名前が、Ronnie、Donnie、Johnny と見事に韻を踏んでいるのが英語らしい。)
1987年以降、兄 Ronnie の築き上げた Lynyrd Skynyrd のボーカルとして活躍している Johnny だが、それ以前には、VAN ZANT というポップ・ハード・ロック・バンドのボーカルだった。38 Special ファンの私は、Donnie の弟 Johnny 率いるバンドということで、当時日本でも発売された LP 盤 VAN ZANT を購入、初回特典のステッカーも入手した。サウンドは、兄達と違って南部らしさを全く感じさせないポップ・ハード・ロックだったのだが(38 Special もポップ化しているとはいえ、サザン・ロックの豪快さが残っている)、残念ながらヒットに繋がらなかった。私自身、あまり熱心に聴かなかったのも事実である。
Lynyrd Skynyrd を継承した Johnny は、兄 Donnie と共に数枚アルバムを発表している。5月10日には
Get Right With the Man
がリリースされる。日本のアマゾンにはアルバム情報が殆ど載っていないので、Amazon.com や Google で調べてみると、何とカントリー・アルバムで、シングル曲 Help Somebody はカントリー・チャート初登場44位だとか。
CMT(Country Music Television:MTV のカントリー版) のサイトに VAN ZANT のページもあり、Help Somebody のビデオ・クリップを観ることができる。サザン・ロックもカントリーに近いとはいえ、この曲は本当にカントリーしている。それにしても、この兄弟、非常によく似ている。ボーカルのメインは Johnny。Donnie は相変わらずカウボーイ・ハットをかぶっている。
レーベルは SONY/Columbia Nashville 、カントリーだから日本盤発売は期待できないだろうな。
コメント