X その2 / Def Leppard

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2002年7月24日、日本先行発売となった Def Leppard 10枚目のアルバム。


2005年5月に発売された
Rock of Ages: The Definitive Collection
Rock of Ages: The Definitive Collection

が、あっさりと ゴールド・ディスク(全米での売り上げ50万枚以上)を獲得したために、X はアメリカで発売された Def Leppard のアルバムの中で最も売れなかったものとなってしまった(ゴールドですら獲得していない)。
バラード曲 Long Long Way To Go (Lionel Richie がカヴァーした)を含め、外部ライターによる曲を取り入れたり、従来の重厚なサウンドに比べシンプルな曲に仕上がっていたり、ギター・ソロが少なかったりと、典型的 Def Leppard サウンドからやや逸脱、いや実験を試みているのが本作の特徴である。アルバム全体を通して Def Leppard は息づいているが、SLANG 程ではないにしろ、HYSTERIA の Def Leppard とは方向性がやや異なるアルバムであることは否めない。(Scar は HYSTERIA や PYROMANIA 路線に近いハードな曲だが)。しかし、彼らの特徴である重厚なコーラスはさらに磨きが掛かっている。Four Letter Word や Torn To Shreds などのコーラスは秀逸。もはや HR/HM のカテゴリーではくくれない、Def Leppard 独自のポップな音楽の世界が展開されている。
この作品では、彼らにしては珍しく発売国でジャケットを変えている。今まで無かったことだ。
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(アメリカ盤)
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(イギリス盤。ボーナス・トラック Kiss The Day )
何かのついでに Amazon.ca からカナダ盤を購入したが、これも US 盤と同じく黒地に白の X だった。英・日と北米で異なるのは、ベスト盤 BEST OF と ROCK OF AGES と同じパターンになる。戦略として、日・英・欧と北米に分けているのだろう。
3年前にこの CD を買ってきて、一番驚いたのはブックレットの写真。Joe を除いた4人がジャンプしてポーズを取っている。Phil は40半ばだというのに飛び蹴りって(つま先も綺麗に伸びている)、若過ぎる。ブックレットはモノクロ写真だが、Def Leppard Official HP の GALLARY には壁紙用カラー写真が用意されている。(左サイドのインデックスをスクロールして一番下の WALLPEPERS をセレクト)。

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