まろ、ん?―大掴源氏物語 その2

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まろ、ん?―大掴源氏物語
まろ、ん?―大掴源氏物語
主人公は栗男。


文献上源氏物語が宮中で読まれていた年(1008年)から1000年に当たるということで、2008年を「源氏物語千年紀」として、源氏物語ゆかりの地である京都(府・市、宇治市)を中心に様々な催しが行われる。
これにちなみ、正月二日は以前にも取り上げたことのある「まろ、ん?―大掴源氏物語」を選んだ。
日本が誇る長編小説(それも平安時代の女性が書いた)、登場人物が多く、和歌も多く、読んでいくには現代語訳でも相当大変な物語である。随分前に与謝野晶子訳本の文庫本全訳源氏物語 (上巻) (角川文庫クラシックス)全訳源氏物語 (上巻) (角川文庫クラシックス)を途中で投げ出してしまった私の前に登場したのが、「まろ」なる栗男の登場する漫画だった。
源氏物語五十四帖が、一帖2ページ8コマ完結で進められている。登場人物はかわいらしいキャラクター、かつ、誰がどういった血縁なのかも分かるようになっている。源氏物語を読むのが大変なのは、登場人物の多さに加え、人間関係の複雑さだから、分かりやすく描き分けられていると視覚的に理解しやすい。またストーリーの漫画に加え、平安時代の衣装や官位の解説、和歌の解説もあり、源氏物語の大筋はきっちり抑えられるように作られている。
一通り内容を把握した上で、再度与謝野源氏にチャレンジして一応読破したのは大きな経験だった。
折角の千年紀、京都にいる地の利を生かし、再度源氏物語に挑戦と言いたいが、先ず栗男に指南してもらってからにしよう。

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