シアー・ハート・アタック/III
Brian May のペンによる1分ちょっとの小品。
Def Leppard の「気分は憧れのアーティスト♪」二人目はベースの Rick ‘Sav’ Savage。
Yeah!~イェーイ!
のブックレットでは
クイーンII
の Freddie Mercury に扮した Sav が1人で全楽器とボーカルを担当し、Queen の Dear Friends をカヴァーしている。この曲は、アメリカ Wal-Mart 限定 EP 盤 YEAH! BONUS CD WITH BACKSTAGE INTERVIEWS のみに収録されている貴重なもの。Sav のソロ・ボーカルが聴けるのはこの曲だけ!
原曲はピアノの伴奏(日本語ライナー・ノーツによると Brian May が弾いているとのこと)で Freddie の独唱、続いて美しいコーラスがかぶさる構成で荘厳さがにじみ出ている。それに対し Sav のカヴァーはベースの伴奏にバック・コーラスを伴って歌い出している。(同じ憧れのアーティスト・カヴァーでも、Joe の David Bowie ”なりきり”とは違う)。Queen の曲とは違い、ベースにギター主体のロックした編曲で(Sav はもともとギタリストだからギターとベースは弾いているだろうけれど、ドラムスは打ち込み?)、非常にノリの良い楽曲に仕上がっている。途中、原曲には無い dear friends, dear friends の歌詞が入るので原曲よりはちょっとだけ長いけれど、たった1分半の楽曲。あまりにも短すぎる。
Official site でのインタビューで Sav 自身は細くて貧弱で甲高い声と言っていたけれど、歌えるんだからもっと長い曲を選べば良かったのに。Viv も Phil も歌えるし、彼らの加入でコーラスが更にパワー・アップしたのは事実(特にこの頃は Viv がコーラスの中心になっている)だが、Def Leppard の初期から現在までずっとバック・コーラスを歌い続けているのは Sav だけ。Sav がいるからこそ Def Leppard の美しいバック・コーラスが成り立っていると私は思っている。
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