TRACY CHAPMAN
1988年8月、全米6位の大ヒット曲。
雨が降り、ようやく暑さのピークが過ぎたようだ。もうすぐ9月、秋は近くにやってきている。
Joel Whitburn Presents the Billboard Hot 100 Charts: The 8OS (Record Research Series)
を眺めていて、Tracy Chapman の名前に目が留まった。
Tracy Chapman の物凄く低い声を初めて聞いた時は、てっきり男性が歌っているものと思ったが、アーティスト名を聞いて驚いた。アルトより低い音域(コントラアルト)があるのを知ったのは、この曲による。
ギター一本でとつとつと語りかけるように歌う Tracy Chapman の歌声は、多くの人々の心に染み渡った。
Fast Car がヒットする前年の夏の終わりにも
孤独(ひとり)
の歌う Luka がヒットしたけれど、1980年代後半の病めるアメリカが、社会的な内容ながら癒しの楽曲を望んだ結果なのかもしれない。
20年前のアメリカより更に病んでいる日本、
千の風になって
や
花
がヒットしているのも時代の象徴か。
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