bounce book ハード・ロック/ヘヴィ・メタルSTANDARDS
2006年11月に出版された HR/HM のガイドブック。
いつの間にこういう本が発売されていたんや!
CD を探しに行ったついでに
BURRN ! (バーン) 2007年 01月号 [雑誌]
を見ようと書籍コーナーに立ち寄ったところ、この本が数冊平積みで置いてあった。
1970年代から現在に至るまでの HR/HM の歴史を、500枚のアルバムを紹介することで概観している。
HR/HM の歴史を語る上で重要な約30組のアーティストについては、ARTIST FILE として2ページ見開きでアーティスト解説と代表的(聴いておくべき)アルバム4枚を載せている。ここに登場するアーティストの多くは古くから活動していることもあり、1970年代、1980年代、1990年代以降、ないし、1980年代前半、1980年代後半、1990年代以降と各年代から代表作を選んでいる。この年代別セレクションは良いけれど、どうして Aerosmith は1980年代以降からのアルバムだけが挙げられているのか解せない。1970年代も活躍しているのに、一旦低迷、そして1980年代半ばの復活以降のみ対象にしているのだろうか。
HR/HM は時代によって様々な流れがあったけれど、NWOBHM を筆頭に、各時代でトピックになった項目を ESSENTIAL DISC GUIDE のタイトルとして代表的なアルバムを紹介している。ARTIST FILE には登場しなかったものの、重要なアーティスト・アルバムをここで網羅している。1980年代までは何とか分かっても、1990年代以降一層細分化された何とかメタルの項目には、皆目ついていけない。
一通り本を見た印象として、HR/HM とわざわざ銘うっているだけあって、掲載されているアーティストは HM 系が多い。HR を範疇に含めているなら、Journey や Queen が単独で紹介されていいはずなのに、コラムにその名前がカタカナで登場する程度。Journey は FRONTIERS のジャケットが載っていて、アルファベット表記のアーティスト・インデックスに入っている分まだましで、Queen はインデックスにすら入っていない。数多くのアーティスト達が、Queen に大きな影響を受けたというのに。
少々疑問な点もあるけれど、手っ取り早く HR/HM を知るには便利な本である。
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