The Very Best of Soft Cell
1980年代前半のエレ・ポップ代表格 Soft Cell のベスト盤。
時々、いかにも1980年代ならでは、といった音楽を聴きたくなる。
Soft Cell というマイナーな選択をしている上に、おまけに、ヒットした Tainted Love (邦題「汚れなき愛」)本体ではなく、サブの Where Did Our Love Go? を選んでいるのは、少々変っているのかもしれない。
Soft Cell は主にこの2曲しか聴かないが、この独自の世界が何とも言えない。エレ・ポップでありながら、この気だるさは一体何なんだ?もっとも、Tainted Love も Where Did Your Love Go? も彼らのオリジナルではない。Tainted Love は Ed Cobb なる人の作品で、Gloria Jones が歌ったとのこと。Where Did Your Love Go? (邦題「愛はどこへ行ったの?」)は The Supremes の曲としてあまりにも有名。
No.1 ダイアナ・ロス&シュープリームス
実のところ、全米・全英で Soft Cell の Tainted Love がヒットした(1981年)のをリアル・タイムで知らない。何時のことかラジオから彼らの曲(Where Didi Our Love Go?)が流れてきて、独特の音とリズムが耳から離れなかったのだが、その時はアーティスト名や曲名を聴きそびれてしまった。非常に気になったので、1980年代イギリスのニュー・ウェイブ系アーティストだろうと検討をつけ、CD のサンプルを数多く聴き、ようやく Soft Cell に至ったという、個人的にちょっとした苦労話もあったので一層印象深い曲である。
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